「三方よし」
普段お世話になっているリアルインサイトさん。
ザ・リアルインサイト(政治経済の見方を一般報道で伝えられないものを伝える)
インペリアルアイズ(落合莞爾氏の歴史観・洞察史観を培う)
池間哲郎一日一言(ドクスメ清水店長との5分ほどの音声)
元気の学校(衣食住にまつわる真実を伝える)
上記の4コンテンツを学んでいる。
経営コンサルタントもされるリアルインサイトの鳥内氏の十方よし経営についての
フリーニアム戦略動画を見た。(もうすぐ終了なのですぐ確認されたし)
その中に坂本光司さんが出てきた。
本は読んだことがあったけど、こんな方だとは動画を見てなければ想像だにしなかった。
ここまではっきり言う方だとは思わなかった。
ただただ話に引き込まれて行く。
正しく伝えなければあとで苦しむことがわかっているからこそはっきり伝えるとも話されている。
直前になったが申し込んだのは、坂本光司氏の登壇されるシンポジウム。
実際に行けるかは天に祈るのみだが、
むらの大学でお世話になる福島大学COCに絡むもの。
鳥内氏も坂本氏も上の動画に紹介された鎌倉投信の新井氏も皆関係する方全てに対して「よし」(礼を尽くす)とする経営。
近江商人の「三方よし」に尽きる。それぞれ様々な表現をしているだけだ。
簡単に言えば、「恕」の一字。
これは、福島県だけでない放射能の問題に絡んだ利害関係者との調整に使われるリスクコミュニケーションとも相通じる。
私見ながら、リスクコミュニケーションには「恕」はない。
(この辺りが日本流の科学の見せ場のようにも感じるが、ここで矛を収める)
ともあれ、
いくところまでいった現代はいかに儲けるか、「自分がいい思いをするか」になってしまった。
坂本氏も事業の目的が業績になってしまった。
株主が強くなった背景にも触れている。
「三方よし」「恕」とは対極にある。
儲けることは必要だけど、相手に嫌な思いをさせたり、嘘をついたり、悪いことをすることとワンセットになったということ。
私自身正しいことをしていては稼げないのではないかと言う思い込みにとらわれて生きていた時代もあった。それ以上に後悔することは、その恐怖感で自分をがんじがらめにしただけでなく、下の世代にまで恐怖を与えて思い通りに動かそうとしてきた。
「恕」でなかったのは自分。それを時代のせいにはできない。
後悔先に立たず。
後悔する暇があれば、その失敗をこの後に生かすことを考えるしかない。
逆に言えば、暇だから後悔し続けていた。
信じられなかった自分が、今ここなら信じられる。
そう。
何か当たり前のように感じて来たけど、地元を離れたからこそ見えたものだった。
転じて
ファシリテーションの技法がこの地域で有効に機能している。
それは、それぞれの立場・状況を知った上で「三方よし」を作っていく作業とも言える。
バランスを取ることは、個人でも社会でも時代でも必要だ。
やり直しがきかない以上、それまでも受容しつつ、バランスを取ること。
古いけど新しいこと
それが今なされていることを実感する。