japan-energy-lab’s blog

日本エネルギー研究所です。福島県川内村に炭増すためにも、木材の可能性について簡単ニュースをはじめてみます。

「天秤にかける」

 

 

 

昨夜は

育成塾メンタリング

 

卒塾式2.24に向けて、

スピーチ(全員)と事業構想(こちらは選抜)の発表の準備がある。

 

そのため、

締切効果も働くところだが、
あえて遠回りしている状況。

 

事業構想に選ばれることはないにしても、

やりきった方が良さそうな気はする。

 

もちろん逃げるのもアリだ!

(メンターさんからそれも指摘頂いた!これはうれしかった。

 逃げ道をつくる事は人を導く上で大切な事を骨身に沁みていたから)

 

 

なぜなら私の人生は逃げたことで開けた事もあったから。

 

 

たびたび引用するこちら。

 

 

japan-energy-lab.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

さて

育成塾メンタリングの事。

 

事前にメモをお送りしていたので、普段より短い時間で終了。

 

ただ、きかれた事に対して何一つ答えられなかった。

 

 

 

それは自分でも

うすうすわかっていたけど、

 

無意識のブレーキ!!!

 

つまり、生命の危機を感じると

生物はブレーキをかける。

 

外敵にあった動物は

戦うか逃げるかで命を永らえようとするアレだ。

 

繰り返し引用するW・H・オーデンの詩「見るまえに跳べ」

ameblo.jp

 

 

こちらの冒頭には、

危険の感覚を失わせてはならない

とある。

 

恐怖は生きる上での危機管理能力!

 

だけど、この変化の時代では足かせになることもある。

 

そんなわけで

今その恐怖を振り切るときだ!

 

そこで

人間の生物(動物)に対する

特異性は何かを思い出す。

 

それは

情熱だ!

 

情熱の哲学者ウナムーノについて

福島県南相馬に住む佐々木孝氏の著書も読んでいた。

 

ちなみにブログはこちら
(あえてこちらの回を)

monodialogos.fuji-teivo.com

 

 

本はこちら

 

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お世話になっている

お店にビールサーバーのある変わった本屋さん

大好きな

ヘビースモーカーの清水店長のいる

読書のすすめさんで購入。

dokusume.com

 

 

普通の本屋さんでは買えない

かもしれない本だ。

 

ドン・キホーテ」セルバンデス著をもとにした

ドン・キホーテとサンチョの生涯」を著した。

スペイン人の情熱を哲学的に説明した本で、

現代日本には全くない思想だと思っていた。

 

情熱とは、英語ならPassion。

これは同時に受難の意味を持つ。

すなわち、情熱を持つ事は受難につながる。

 

マタイ受難曲は、マタイ情熱曲ではない。

参考

japan-energy-lab.hatenablog.com

 

 

さて、

情熱を語る上で現代日本にとらわれていると

全く見えない事がある。

 

それは

中世・大航海時代ルネサンスを経て近代に至るという歴史。

 

 

現代日本では

当たり前の事が当たり前でなかったのだ!

 

大航海時代はスペイン・ポルトガルの力があったから成し遂げられた

と私は思う。

 

つまり、

命の保証など全くない航海に

人を駆り立てたものがあったから。

 

それは

レコンキスタ(国土回復運動)に800年ほどの歳月が経った先に

バスク人の居住するスペインはじめ地域の人々が

情熱のはけ口を求めて動き出したから。

 

その時は本来の意味での資本主義が成り立っていた。

(個人のリスクを分散する意味での株式会社化等)

 

その背景には

ペストでヨーロッパが国土の弱体化もあった。

 

さらに思想的には

その当時は科学という考え方もなかった。

 

キリスト教会の言う事が絶対だったので、

魔女狩りが容易く行なわれたが、

航海を通じて科学的発想が功奏し、

キリスト教の地動説が崩れ、

ガリレオの天動説が400年ほどの時間をかけて世界に浸透した。

これはイコール神は死んだというニーチェの思想にも繋がる。

 

キリスト教思想が20世紀に

神が死んだ先に科学思想に取って代わられた混沌を

経済至上主義、グローバリーションの席巻になす術がない現代を

映し出している。

 

つまり、哲学が空白な時代なのだ!

 

哲学なきが故に、経済に没頭する。

大企業しか儲からないグローバリゼーションの世の中はGAFAに代表される

多国籍企業(無国籍企業)の跋扈する無味乾燥な空間を生み出した。

 

つまり、儲かればそれでいい時代になってしまった。

 

20世紀初頭に
ウナムーノはこう言い放つ。
「自動車や飛行機などという、あんなものは英米人につくらせておけばよい。

 我々スペイン人は魂の問題を考えているのだ。

 つまり、彼らとは格が違うのである。」 (「根源へ」執行草舟・著 講談社

 

この言葉に極まる

誇りというか

やせ我慢というか

物質主義に陥らない何かが

そこにはある。

 

もっと言えば

日本の地方の多くは補助金漬けで、

動物園の檻の中の動物状態だ!

 

つまり、国からの補助金頼み

もっとえさをよこせ!の状態だ。

 

福島県被災12市町村はその憂き目をいやと言うほど味わった。

これからも帰町できないところは、

この断末魔の叫びのようなやり取りをしばらく耐えねばならない。

 

でも、武士道は武士は食わねど高楊枝の言葉通り、

DNAとしては持っている。

 

今は

大航海時代に匹敵する変化の時代

 

その情熱は

スペインか

日本か

しかない!(私見

 

しかも日本のほとんどは個人主義のドグマに冒され尽くしている。

 

落合莞爾氏は

明治から始まる

オホヤケの代はワタクシにおおわれてしまって

ワタクシオホヤケになってしまったという。

 

本来なら公のために自身のみを投げ捨てた戦前戦中とは大きく異なってしまった。個人主義と言ったわがままが通った方が消費が喚起されるという本当にちっぽけな国に成り下がってしまった。

 

我々国民には何もできないと言うなかれ。

大きくな渦はどうにもならないけれど、

安売りに目を引かれることは、イコールそこで働く人の賃金を減らす行為なのだ。

目先の利益を追う行為が、全て自分が逆の立場になった先に帰ってくる恐ろしい世界だ。

情けは人の為ならず。Pay forword!

 

でも、大丈夫。

平成が一区切りになる。
と信じている。

 

いわゆる被災地が

その地になりうる可能性がある。

なぜなら、「ない」を経験した事で、「ある」有り難みを痛感しているから。

とはいえ、そこに住む人がどう行動するかに尽きる。

 

だからこそ

ウナムーノなのだ。

その昔世界制覇した栄光にしがみつくのでない形での再生。

ヒントになる。

 

狂気に満ちた希望

魂の望む生き方

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