「他助論」 〜逆のものさし講 郡山を終えて〜
明治維新の原動力になったという
サミュエルスマイルズの「自助論」
「西国立志編」として、
渡欧した維新志士がこぞって読んだという話は
確かに聞いたことがあった。
その正反対の「他助論」‼️
ちなみに左の自助論はまだ読み終えていない(苦笑)
8月3日に行われた
逆のものさし講郡山にて購入。
逆のものさし講郡山については前回ブログ参照
japan-energy-lab.hatenablog.com
清水店長が直接話した内容ではなかったが、
今までの話の原点になっているように感じた。
読み進めるとサクサク読めてしまう。
けど、しっかり読み込まないとわからないところもだいぶあった。
自助論の
「行き着く先は競争への勝利と自己満足だけになってしまいます。」
現今の行き過ぎたグローバリゼーションを端的に物語っている。
続きがある。
「・・・競争に勝つことが目的化した結果、企業の本来の目的が忘れ去られてしまっています。資本の少ない中小企業がより円滑に事業活動を行えるために、その支援を目的に設立された銀行が、儲かっている気には不必要な資金提供を勧めたり、逆にいざその会社が危なくなると、いち早くその資金回収にかかったりする。」
これって実は今でも平成の闇を覆い尽くしている現実。
さらに
建物の耐震強度偽装や食品の賞味期限、産地偽装といった問題を取り上げ、
「行き過ぎた競争原理が招いた結果」とも述べ、
本来の目的を失わせてしまう現代のシステムを指摘された上で、
他助の精神の現代的意義について述べられています。
確かに、自助が行き過ぎた状態だ。
独立自尊の思想は大切だが、自分のことしか考えられないのも、現在の弊害だ。
本書では
他助の精神を多角的に述べられている。
現代の
キングコングの西野さんや
地方創生系(と私が勝手に挙げている)人々や
坂本光司さんや天外伺朗さんの真の意味でのいい会社作りをされている方々、
考えてみれば、
炭焼場未来対話に講師で来ていただいた
黒岩辰徳さんや影山邦人さんも
他助の精神で炭の活用をされている方だ!
最後に
アメリカの初代駐日大使となったタウンゼント・ハリスがこんな言葉を残している。
・・・私は時として、日本を開国して外国の影響を受けさせることが、果たしてこの人々の普遍的な幸福を増進する所以であるかどうか、疑わしくなる。・・・
無理やり開国したアメリカ人でさえ、
(もしかしたらこの事実さえ怪しいかもしれないけどそれは置いておく)
日本の開国は果たしていいことだったか疑っている。
江戸時代の日本は本当にいい時代だったのかもしれない。
清水店長は、
日本人が必死に考えた時代は今まで3回しかないと。
1回目は仏教伝来の中国文化を取り込んだ時期。
2回目は上の例に挙げた明治維新の開国の時期。
3回目は太平洋戦争(大東亜戦争)に敗れた時期。
いずれも他国に学んだ。
そして今
4回目は、昔の日本人に学ぶ時だという。
これは面白い!
清水店長!
面白かったです!!
次回の逆ものでは
この辺りを聞きたいです!