japan-energy-lab’s blog

日本エネルギー研究所です。福島県川内村に炭増すためにも、木材の可能性について簡単ニュースをはじめてみます。

「昭和村〜宮崎県高千穂からのご縁」

 

 

 

 

 


宮崎県高千穂

天岩戸で知られる神様が額を寄せて解決策を議論したあの地で出会った方。
高藤さん。
私にとっては、思金(オモイカネ)の神様とも思う方だ。

その方が福島県昭和村を訪れると言うので、声をかけてくださった。

母の入院のタイミングもあり、一時は諦めたものの、会いに行くことにした。

福島は広い!
会津地方の昭和村までは、私の住む川内村から3時間!!!

長い道のりなので、ちょっと止めようとも思った。

 

でも、体が行きたいと言っている。

コツ塾で体の声を聞く方法を教わったので行く決断をした。
もしこれを知らなかったら、行ってなかったかもしれない。

 

17時過ぎに出発して21時近くになってしまった。


昭和村の案内役の方とお話しされているとことに同席した。

 

面白い!
なんて言ったら失礼かもしれないが、
どの村も分断・二項対立の中でもがきながら事業を進めている姿に感服した。

 

夜は、思金さんと役場の方、農文協の方も交えてお話しした。

 

以前うかがったのは、鹿児島県知覧町に行った際、

「千人の蔵」を見学するためだった。

Cafe(喫茶店)としてスタートしたものだが、この12月で営業をやめると言う。
本当に人の少ない地域で、商売を行うのは難しい話だ。

 

そもそも、昭和村に来たのは織姫の視察。
伝統技術の継承にはどの地域も頭を悩ませている。




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会津の自然は雄大だ。
川内村の自然もちっぽけに感じさせられる。
でも、そこで張り合う必要もない。この阿武隈山系は、コンパクトだから奥地まで人の手が入ったのだから。






3点ほど。

1。かすみ草

葉タバコを栽培していた地域が、次の年にはかすみ草栽培に。

1985年ごろだったか。

 

条件的にもいいし、何より単価が葉タバコより良かった。

葉タバコの産地指定がなくなることは大変だったけど、その転身の早さもまたすごい。

また、かすみ草は白というイメージだったが、いろいろな色を作っている。

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花屋さんは、固定化されると飽きられてしまうという。

バリエーションも作りながら、大口だけでなく、小口の顧客を作る努力もされている。

 

 

 

 

また、雪室。

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天然の雪で夏場冷やす倉庫もある。

この知恵はすごいね。

 

 

 

 

 

 

 

2。自然人(じねんと)
山菜やキノコを採って食べているのはこの地域と変わらない。
具体的な探し方や目星の付け方、時期の見計らい方も教わった。
自然を最大限に生かして暮らしていたんだ。

いつしか、

暮らしのために働いていたのが、
仕事(金を稼ぐ)のために働くようになった。

でも、そう沢山の金が欲しい人は実は少ない。

私が42歳(昭和50年生まれ)だが、44歳(昭和48年生まれ)くらいから
暮らしのために働きたい人が増えて来ていると言う。(農文協の甲斐さんに教えていただく)

お金のために、もっと大切なものをなくした人も多いし、
私自身、お金のなくなる恐怖心だけで生きて来た時もあった。
そうすると、人間関係や自分との約束を守ること、さらには五感を閉ざして生きることにもなった。

今は、閉ざし続けた五感が開いて行く感覚だ。

 

感性を閉ざすことの弊害の一つは、悲しみや苦しみといったマイナス感情を感じないようにすることで、嬉しい楽しいといった感情までなくしてしまうことだ。

炭焼きだけでなく、五感を生かした暮らしはこれからは大切にしたい。

 

さてさて、

鹿や猪がいたずらすることも出て来ていると言う。
どこも、山の手入れができない状況のようだ。

自然人(じねんと)という言葉もあると言う。
まさにその生き方は、追求していきたい。

 

 

 

 

 

 

 

3。多様性

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からむし栽培も見せていただく。

昭和村は標高差が大きいので、一つの品種で揃えることができないという。
そして、先祖代々そのタネを守って来たところが多いという。

公共の発送も大事だけど、どうしても多様性に対応しきれない。

家や族(ウカラ・ヤカラ)の時代になって行く兆しを見た思いだ。


さらに
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標高の高いところは、雪の重みでハウスが骨組みごと潰れるという。
一方で、低いところは骨組みは残しても大丈夫だという。

同じ村でもこれだけの違い。
中山間地域の奥深さだ。


 


ホント来て良かった!
とある方に、青木キノコ園は是非行くべきと教えていただく。

 

また来よう。


昭和村は
ホント
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ス、スキだ!