「次世代への循環 時代・地域を越えて 〜その3〜」
面白い出会いだった!
※力が入り過ぎて長いです。
感謝祭
https://www.facebook.com/events/149347305419827/
の後に行われた
地元の川内村で行われた昨年の車座座談会に来てくれた
https://www.facebook.com/events/149347305419827/
大阪の大学生・井崇晃さんと再会した。
東大阪市も50万もの人口を抱える都会のベッドタウン。
その一角で野菜を育てるお師匠さんの手伝いをしながら
農業を学んでいる。
来年早々には八百屋さんをはじめ、
4月には故郷の熊本県産山(うぶやま)村で農業・畜産もはじめる。
様々な出会いがあって、運ばれるように状況が変化している。
西村和代さんの言葉を借りれば「人儲け」の才能を持っている若者だ。
農業の師匠の田中さんは一時入院していたが、
彼に出会って畑の土いじりをするうちに
どんどん元気になって来たのだろう。
お師匠さんと繋いだ方の名字も田中さんと言う。
象徴的な話だった。
それで「井」という東日本では珍しい姓が多い。
その井さんが、都会の東大阪で農業の重要性に気づき、
田中さん達と出会って農業をはじめ、八百屋も手がけはじめる。
都会の「田の中」を、田舎の「井」の豊富な水が潤していく。
乾いた都会の心を潤す風景のイメージがこんこんと湧き上がってきた。
水は禊ぎにも使われる。
都会が象徴する汚れちまった悲しみを清めていくかのようだ。
だからこそ、いわなの郷が成り立つ。
今までの経済システムから外れた中山間地域から、
都会に潤いを運ぶことができる可能性も感じている。
循環の源をたどる物語だ。
田舎と都会の循環だけでなく、
中山間地域の連携にも可能性を感じる。
もちろん、若者が年長者を突き動かす
世代の循環、次世代への循環の構図も見られる。
今後の人工知能(AI)の進展とも相まって、
都会での仕事がAIに取って替わられた先に
田舎の水や土によって、人間らしさを取り戻すなんていう
パラドックスも展開されるように思う。
大きく見れば、歴史も循環するのだから。
(つづく)