japan-energy-lab’s blog

日本エネルギー研究所です。福島県川内村に炭増すためにも、木材の可能性について簡単ニュースをはじめてみます。

「獅子たる君へ」

 

 

君の話を聞いて

高村光太郎の詩「傷をなめる獅子」を思い出す。

 

 文字ならこちら

plaza.rakuten.co.jp

 

 音声もあった

www.youtube.com

 

 

 

この詩はこの本で知った。

 

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この詩に出てくる

獅子とは何か。

 

執行草舟氏はこんな説明をする。

 

自己確立し、強く生き生きと、この世を生きようとする主体性を持ちたる自己を表す。森羅万象の全てを自己の責任として、この世に自分の足でしっかり立っている、真の生命の本源を示す語として私は解する。つまり、自立する自己そのものである。

 

まさに

君のための言葉だ。

 

人のせいにして生きる恥知らず・卑怯者が跋扈するこんな世の中で

獅子たる君は

深い孤独の中にいる。

 

さらに執行氏は最後にこんな文章を残す。

 

・・・我々は皆傷を負っている。しかし、その傷ゆえに、我々のいのちは燃ゆることができる。その傷が深ければ深いほど、実に我々は真の自由を得られる。この詩を愛する心は、自由を恋い慕うその願いにある。

 

 

 

傷という目に見える痛みを避けるように私は生きてきた。

でも、傷ゆえに、傷が深ければ深いほど、という。

この先人の言葉を私は信ずる。

 

さらに

 

・・・利害得失を通り越した生き方の中にだけ、真の生命の発露があるということである。生命の哀しみを知る者は、生きることそのものに持てる力の全てを尽くさなければならない。

 

とも。

 

 

我々は傷をなめ合う関係では無い。

 

美しい言葉で君を慰めようなんて気はない。

そんな杓子定規な美辞麗句を君が嫌うことも知っている。

 

今までの傷が、エネルギーを、反骨心を生み出してきたように

傷をなめる獅子の如く、

今は傷を悔やむこともせず、

 

ただただ、

「その時」のために力をつけよう。

 

そして、

与えられた運命を愛そう。