「次世代への道 〜その2〜」
福島県によく足を運んで
介護職の観点から弱者避難に着目され
黙々と福島の足跡を巡礼されてきた
大塚家成さん。
わざわざ、
かえるかわうちTシャツを着ての登場だった!
川内村、いわなの郷にも足を運んでくれた。
県内の原子力災害避難は基本的には自主避難だったらしく、
自力で逃げられない人はその場に置き去りというところもあったという。
そのような場所一つ一つを訪れ、手を合わせる。
仕事では、
介護職を続けるためにトレーニングを欠かさないと言う。
日本人が大切にしてきた「道」を体現されている。
介護道とも言えるその道を、次世代のために歩まれている。
また
今、京都の仏教界の中には
人を呼んで公開の討論会を行っていると言う。
京都という場も動き始めているように感じた。
最後に
「今、いのちがあなたを生きている」
東本願寺に掲げられているこの言葉について説明くださった。
解釈の仕方もあるが、
私は「どんな命も一つ」という風にとらえた。
現代はあらゆる所に分断が横たわっている。
一つになれない。
ならない仕掛けにあふれているが、気づくこともない。
古代ローマの「分割して統治せよ」を思い出す。
2017年を目前にした今、
この言葉から始まる次世代への道を予感させる。
そして、
その道は一歩一歩自らの足で進み、
そしてまた踏み固めていくものだ。